「マーケターになるには。」が分からない新卒者へ。
マーケターになるには。
「マーケターになりたい!」けど、「なり方が分からない。。」って人、多いはずです。
特に新卒採用では、その傾向が高いはずです。まず、どんな会社がマーケターとして採用してくれるのかが解らないですよね。その上新卒者は、基本的には社会人としての経験もないため、面接でなにをアピールすればいいのかもよく分からないですよね。うーん、大変です。
また、マーケターと言われる人がどんな仕事をしているかも分からなかったりしますよね。テレビや経済系の記事で取り上げられるマーケターの姿は、一般人にも分かりやすいように加工された姿です。そのイメージだけで志望動機等を作ると、なんとも浅いものになっちゃいます。ブランドマネジメントがしたい!とか下手に言っちゃうと、社会人から突っ込まれまくります。辛いですね。
そこで今回は、「マーケターになるには。」を有名な企業の中途採用ページから考えていこうと思います。
何で中途採用ページなの?と思われるかもしれませんが、その理由は新卒用のページよりも「求められる能力がハッキリしているから。」という単純なものです。
新卒採用では、「能力のありそうな者」を採用しますが、中途採用では「能力のある者」を採用します。
つまり、中途採用の条件を見た上で新卒採用に挑むと、企業が求めているものを理解した上で、自分の能力や将来のキャリアについて語れるわけです。となると、中途採用のページを確認しないなんてもったいないですよね。
マーケターにもいくつかの立ち位置がある。
募集要項を見る前にまず、マーケターの定義をしなければいけませんよね。
マーケティングに携わる仕事には、大きく二つあります。
- 事業会社
- 機能会社
です。これらの違いは分かりますか?
事業会社は、例えば飲料メーカーなどの、商品、サービスを実際に作り、消費者に提供している会社です。
それに対して機能会社は、そういった事業会社をサポートする会社で、例えばコンサル等が含まれます。
マーケティング領域における事業会社と機能会社については、この画像が分かりやすいです。ちょっと古かったり、例が少なかったりしますが。知っている企業はどれくらいありますかね。
マーケティングをやりたい!と考えている人は、この中でも特にどの立ち居ちをやりたいか考えてみてください。それを考えることで、少しずつ地に足がついて仕事を把握することができてきます。
マーケターに求められる能力とは。
では、ここからが本番です。実際にいくつかの企業の中途採用条件を見ていきましょう。
まず、P&Gの中途採用を見ていきます。
P&Gは多くのマーケティング人材を排出していることで有名ですね。USJの盛岡さんとか。
http://pgsaiyo.com/career/function/mkt/recruit/index.html
現在p&gでは、アシスタントブランドマネージャーという職種を募集しているようです。
条件の中で、特に印象的なのはTOEIC800点以上というものですね。これがないとまず応募する資格がないようです。
そして、※マーケティング経験は問いません。という注意書があります。つまり、実務経験よりも英語能力をかなり重視しているようです。
しかしながら、「デジタルマーケティングやeコマースの就業経験があること。業界を問わず、マーケティングやブランド業務に携わった経験があれば、尚可」とのことなので、これらの能力も有利になると考えられます。また、戦略的思考・データ分析が生かせる仕事のようですね。
次に、P&Gが外資だったので、日系の会社ということでファーストリテイリングを取り上げてみます。
https://www.fastretailing.com/employment/ja/uniqlo/jp/career/marketing/joblist/
ファーストリテイリングでは、マーケティングに関する細かい職種がかなりある様子ですね。
全体的に、CRMやWebコンテンツ、データ分析などの、デジタルマーケティング系の職種が目立ちます。しかし、商品企画やPR、販促系の仕事も多く目立ちます。職種によって条件は異なりますが、デジタルマーケティングの運用、分析経験や、事業会社での企画・販促をマネジメントした経験、広告代理店でのストラテジックプランナーの経験、さらにアパレル系の経験も生かせるようです。いろんな職種があっていい会社ですね。自分の興味を持てるものが一つくらいあるのでは?あと、全体的に英語の能力も求められるようですね。
次に、総合広告代理店である電通の中途採用を見ていきます。
電通は正社員をあまり中途でとっていないようですね。入りたい人は新卒採用を狙いましょう。
契約社員としては、営業職を募集しており、広告会社での実務経験があり即戦力となる人を募集しているようです。
また、正社員としては総合職としてではなく、専門職としてデジタル事業領域を通年で募集しているようです。その他の事業領域という欄もありますが、内容が曖昧であまり期待できませんね。
デジタル領域としては、デジタル領域におけるマーケティングコンサルティングおよび分析、Eコマースサイト制作・運用、広告関連システム開発、デジタル領域におけるアプリケーション開発、デジタル領域におけるメディアプランニングおよびコンサルティングなどの能力が必要だそうです。
他にも参考程度にいくつかのホームページを載せておきますね。
参考にしてみてください。
USJ
http://recruit.usj.co.jp/career/recruit/career.html
ユニリーバ
https://www.unilever.co.jp/careers/professionals/
博報堂
http://www.hakuhodo.co.jp/employment/carrier/
サイバーエージェント
https://www.cyberagent.co.jp/careers/professional/
マッキンゼー
https://www.mckinsey.com/japan/careers/role-descriptions/ja-jp
という訳で、数社の中途採用条件を見てみました。ここから、面接での会話内容や志望動機を考えていけば、他の学生とはかなり差がつけられるはずです。
強いキーワードとなるのは、英語、グローバル、デジタル。
そのあたりでしょうね。