マーケへの就活

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コンテンツマーケティングの意味、ちゃんと理解してる?

コンテンツマーケティングって、最近よく聞くよね?
少なくとも、マーケティングやマスコミに関心がある人なら一度くらいは聞いたことがあるはず。
みんなの中でのコンテンツマーケティングって、どういうイメージなんだろう。
今回は、マーケティングをやるなら絶対知っておくべきコンテンツマーケティングの概要や具体例について、分かりやすく説明していくよ。

まず、代表的な事例をあげてみる。

nikipedia.jp
このサイト、見たことある人多いんじゃないかな?自分も何回か見たことある。

事例その2
www.1101.com
ほぼ日。ジブリなどのキャッチコピーで有名な糸井重里さんのHP。最近上場したので有名。


この二つのホームページの共通点、なんとなく分かるかな。
これらのホームページの特徴は、生活者の求める情報(コンテンツ)を提供し、そのついでに商品を買ってもらうという仕組みで成り立っていること。今までの広告って、TVCMとかチラシとか、一方的に情報を押し付けているという側面(プッシュ型広告)が強かったんだけど、これらのHPでは逆に、「役に立つ情報たくさん置いてあるんで、良かったら来てね!」という受け身な姿勢(プル型広告)が特徴的。前者が体育会系の営業マンだとしたら、後者は田舎の優しいおばあちゃんって感じか。ボクはおばあちゃんのが好きだぞ、お菓子くれるし。
まあともかく、こういった価値のある情報を提供して、商品を買ってもらう仕組みがコンテンツマーケティングってやつなのだ。

コンテンツマーケティングの何がすごいのか。

コンテンツを作って、商品を売る!面白そうだし、見ている人にも役に立つ素晴らしい仕組みだ。マスコミ志望の人は好きそうだよね、こういうの。ただ、コンテンツマーケティングの本質的な部分、ちゃんと理解している?例えば、さっき紹介したニキペディアとほぼ日の違いをきちんと説明できるだろうか。

ニキペディアは検索エンジンに強い。

ニキペディアは、ニキビに関する品質の高い記事を大量に作ることによって、検索エンジンに高く評価されている。また、記事の数が多いので読者もサイトのファンになりやすい。さて、検索エンジンに強いとどういうメリットがあるだろうか。簡単な話、キーワードを検索した多くの人が勝手に流入してくれるのだ。広告を出したわけでもないのに。そして、これらの流入してくれた人達がどんな人たちか想像することはできるだろうか?例えば、「ニキビ 治し方」で調べるような人たちだ。そう、これらのサイトにアクセスした人の殆どはニキビに関する悩みを抱えているのだ。高品質のコンテンツを作ることにより、広告費をかけず、的確なターゲットに商品を紹介することができる。これがコンテンツマーケティング最大の強みであり、近年話題になっている一番の理由であろう。

ほぼ日は、ファン作りに強い。

一方のほぼ日は、検索エンジンにはそんなに強くない。何故なら書いてある記事がバラバラだから。エッセイが読めたり、インタビューやコラムなど、面白い記事を毎日更新しているんだけど、ニキビのことを専門に書くというような統一されたテーマはない。そして、記事を読んでいくと、最後に自社の製品が紹介されるといった仕組みでもない。商品の紹介記事もあるんだけど、大々的にはやってない。だって、毎日一倍最初の画面で出てくるのは糸井重里のエッセイだよ。なんだこれ、こんなサイトで商品が売れるの?上場できるの?と疑いたくなるホームページだ。
ただ、こういった商品を前に出しすぎないホームページのおかげで、ほぼ日は多くのファンを獲得できた。毎日更新されるコンテンツに目を通していく度に、少しずつほぼ日のことが好きになる。ほぼ日のことが好きになると、SNSで記事を拡散し出したりするかもしれないし、ほぼ日から発売されているこだわった商品だって欲しくなったりしていくだろう。ほぼ日はECサイトにもなっているので注文も簡単だ。このような仕組みによってほぼ日は儲けているのだ。

コンテンツマーケティングを意識してみると、世界が少し変わって見える。

この前、「プロテイン 飲むタイミング」で検索したことがあった。
詳しい説明は省くが、プロテインをいつ飲めば、筋肉に効くのだろうというのが気になったのだ。

そのキーワードでの検索結果はこうだった。
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森永(ウィダー)・グリコ・明治といった一流企業たちが、「プロテイン 飲むタイミング」というキーワードで争いあっていたのだ。
なかなかシュールだなとも思ったが、コンテンツマーケティングにはそれだけの販促効果があるということだろう。
コンテンツマーケティングを意識してみると、世界が少し面白くなるぞ。